多摩動物公園(東京都日野市)でオランウータンを担当するなど、類人猿の飼育に精通した元飼育員の黒鳥英俊さん(72)=千葉県松戸市=が、野生のオランウータンが生息する東南アジアの熱帯雨林の危機的な状況を紹介する写真絵本を出版した。
タイトルは「キューのふるさとはボルネオの森」。黒鳥さんが文章を、写真家の横塚眞己人(まこと)さん=横浜市=が写真と構成を担当した。全40ページにカラー写真を使い、すべての漢字に読み仮名をふった。「オランウータンがすむ森がどうなっているのかを、私たちも知る必要がある。子どもも読める本を作り、現実を伝えたかった」と話す。
船から見つかったキュー
「キュー」は、多摩動物公園…