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オランダのディック・スホーフ首相(右)が、ラピダスの工場(奥)の説明を小池淳義社長から受けた=2025年4月22日午前、北海道千歳市美々、上地兼太郎撮影
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 最先端半導体の開発をめざす「ラピダス」の工場(北海道千歳市美々(びび))に22日、オランダのディック・スホーフ首相が視察に訪れた。ラピダスの半導体製造に欠かせない装置がオランダのASML社製という縁からだ。スホーフ氏は視察後、「非常に感銘を受けている」と語った。

 ラピダスが導入したのは、半導体製造工程の要とされる「EUV露光装置」。これを世界で唯一つくれるのがASML社だ。

 最先端半導体の分野ではいま、世界最大手で熊本県にも工場がある台湾積体電路製造(TSMC)が市場の9割を握っている。ラピダスはこれに追いつこうと、2027年度の量産化をめざしている。スホーフ氏は視察後に記者会見し、「ラピダスの稼働は(最先端半導体を)1社に頼らない『多角化』につながる」と評価。「これからは実際の製品製造が非常に重要になる」とも述べた。

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