欧州議会で、ハンガリーのオルバン首相らが主導した新たな右翼会派「欧州の愛国者」が8日、フランスの国民連合(RN)などを迎えて発足した。所属議員は84人で、欧州議会では3番目に大きな規模になる。オルバン氏とRNの実権を握るルペン前党首が協力する形で、さらなる勢力拡大を目指す。AFP通信などが伝えた。
同会派は、加盟国の主権強化といった欧州連合(EU)の権限の縮小や、不法移民に対する厳格な規制導入などを掲げている。
会長には、最大の30人の議員を抱えるRNのバルデラ党首が選出された。バルデラ氏は声明で「(会派は)自らのアイデンティティーと主権、自由を大事にする欧州各国の何千万という市民への希望を示す」と強調。「愛国的な力として、自分たちの制度を取り戻し、国民と国家に資する政策に(EUを)方向転換させるために協働する」と述べた。
この会派は、オルバン氏率い…