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オーストリアで2025年1月18日、演説する右翼「自由党」のキクル党首=ロイター

 オーストリアの右翼政党「自由党」のキクル党首は12日、連立政権の樹立に向けて中道右派「国民党」と進めていた交渉が決裂したと明らかにした。合意すれば、同国で第2次世界大戦後、初の右翼主導の政権となるはずだった。現地メディアでは、国民党と別の政党の組み合わせによる新たな連立交渉や解散総選挙の可能性などが取り沙汰されている。

 自由党は1950年代に元ナチス党員らが結党。排外主義的な主張を訴えて極右とも称される。ロシア寄りで、欧州連合(EU)に懐疑的な姿勢をとり、EUの対ロシア制裁への反対を主張。移民政策の厳格化を求める点で国民党と近かったが、EUやロシアへの姿勢などをめぐっては相違点が指摘されていた。

 相違点をめぐる本格的な交渉…

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