オーストリア南部グラーツの高校で10日、銃撃事件が発生し、オーストリア放送協会(ORF)によると容疑者を含む10人が死亡した。
ORFによると、市中心部にある高校で銃声が聞こえたことを受け、同日午前10時(日本時間午後5時)ごろに地元警察が救出活動を開始。ORFはカール市長の話として、亡くなった10人は容疑者のほか教師や生徒計9人で、ほかに多数が負傷したと報じている。ORFや地元紙によると、犯人は22歳の高校の元生徒とみられ、二つの教室で発砲した疑いがあるという。地元紙は容疑者が合法的に銃を所持していたと報じた。
英BBCは地元警察の話として、「容疑者は高校のトイレで自殺したとみられる」と報じた。
地元警察は10日正午ごろ、「事態は収束し、危険は無くなった」とSNSで明らかにした。グラーツは人口約30万人を抱えるオーストリア第2の都市。