米オープンAIは28日、対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」の基礎となる次世代の基盤モデルの開発を始めたことを明らかにした。同社は昨年3月、基盤モデル「GPT4」を公開しており、これに続くモデルとなる。
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オープンAIは、幅広い分野で人間の能力を上回る「人工汎用(はんよう)知能(AGI)」の開発を使命に掲げている。開発の初期段階にあたる「訓練」を始めた次世代のモデルについて「AGIへの道筋において次のレベルの性能をもたらす」としている。
また、オープンAIは同日、同社の理事会(取締役会に相当)に新たに安全セキュリティー委員会を設置すると発表した。サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)や米クラウドサービス大手セールスフォースのブレット・テイラー元共同CEOら4人の理事が主導。オープンAIの運営において、安全性に関する重要な決定についての助言をおこなうとしている。最初の任務として、今後90日間で同社の安全ガイドラインの再評価を手がけるという。
オープンAIでは昨年11月…