2024年4月、東京オフィス開設の記者会見で話す米オープンAIのブラッド・ライトキャップ最高執行責任者(COO)=ロイター

 対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」を運営する米オープンAIは20日、米出版大手コンデナストとの提携を発表した。オープンAIは生成AIを使った検索機能「サーチGPT」の試作版を提供しており、こうした製品にコンデナストの記事を活用する。

 コンデナストは、「ヴォーグ」「GQ」「ワイヤード」「ニューヨーカー」などの雑誌を発行している。提携を通じて、同社の記事をチャットGPTやサーチGPTなどの検索結果で表示させる。オープンAIは声明で「ウェブの情報と我々の対話型モデルを組み合わせ、関連のある情報源とともに素早く回答を提供できるようになる」と述べた。

 AI検索は、オープンAIのほか米グーグルなども提供しているが、開発企業が報道機関の記事を対価を払わずにAIの学習などに使い、「ただ乗り」しているとの批判がある。オープンAIは、米メディア大手ニューズ・コーポレーションや英フィナンシャル・タイムズ紙など世界の主要メディアと相次いで提携しており、報道機関との連携を広げている。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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