客から著しい迷惑行為や理不尽な要求を受けるカスタマーハラスメント(カスハラ)が社会問題化するなか、企業が対策を進めている。労働組合の調査では半数近い従業員が被害を受けており、行政も対策に乗り出す。
店員の名札について、コンビニ大手のローソンは4日、役職を書いた上で任意のアルファベットかイニシャルで表記できる運用に改めたと発表した。これまでも実名以外の表記は可能だったが、正式にルール化して店舗側に伝えるという。
ファミリーマートも、仮の名前での表記を認めるようルールを改め、5月下旬から順次、加盟店に伝えている。これまでは実名表記を推奨していた。
両社とも、店員からの要望を受け、カスハラ対策やプライバシー保護のために見直しを決めた。セブン―イレブンは基本的に名字を書く運用を続けているが、変更について「検討を進める」(広報)という。
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対策はさまざまな業界で進む…