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国連安全保障理事会に出席したカタールのムハンマド首相(手前右)=2025年9月11日午後、米ニューヨークの国連本部、田中恭太撮影

 国連安全保障理事会は11日、イスラエルがカタールでイスラム組織ハマス指導部を狙った攻撃を行った問題を受け、「重要な仲介国の領土であるドーハで行われた攻撃に対し、非難を表明する」との報道声明を発表した。

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 報道声明は理事国全15カ国が同意して出されるもので、イスラエル寄りの立場を取る米国も加わった。声明で安保理は、エジプトと米国とともに仲介努力を重ねるカタールを支持するとした。一方、イスラエルを名指しはしなかった。

 この日は緊急会合も開かれ、カタールのムハンマド首相が急きょ出席。「こんな攻撃をしたイスラエルの代表団をどうして受け入れられようか。国が仲介者をこのように攻撃するなど聞いたことがあるだろうか」と怒りをあらわにした。さらに「度重なる国際法違反は、今のイスラエルの指導者らが傲慢(ごうまん)だということを証明している」と批判した。

 一方で「平和への唯一の道は…

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