感想戦で叡王戦第4局を振り返る藤井聡太叡王=2024年5月31日午後6時27分、千葉県柏市、小林正明撮影
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 将棋の第9期叡王(えいおう)戦五番勝負(不二家主催)第4局が31日、千葉県柏市で指され、藤井聡太叡王(21)=名人・竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=が挑戦者の伊藤匠(たくみ)七段(21)に勝ち、シリーズ2勝2敗のタイに戻した。

 藤井叡王は2020年に初タイトルを獲得後、昨年10月には史上初の八冠独占を果たすなど22期連続でタイトルを奪取・防衛している。今シリーズは初めて先にカド番に追い込まれたが、敗れれば初失冠となる正念場を踏みとどまり「最終局に持ち込めたのはよかったですが、次も大事な一局になる。状態を整えていければ」と述べた。

 最終第5局は6月20日に甲府市で指される。(北野新太)

「最終局に持ち込めたのはよかった」

 藤井叡王と伊藤七段の終局後の一問一答は次の通り。

――藤井叡王に。角換わりの将棋になったが、一局を振り返って

 「6筋から仕掛けていった辺りは予定だったんですけど、(6筋は)玉頭で、かなりこちらの玉も薄い形になるので、常に距離感が難しい将棋かなと思っていました」

――ポイントになった局面は…

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