米ホワイトハウスで2025年5月6日、カナダのカーニー首相(左)と会談するトランプ米大統領=AP

 カナダのカーニー首相が6日、就任後初めてトランプ米大統領と対面で会談した。トランプ氏はカナダを「(米国の)51番目の州」などと呼び、カナダの主権を脅かすような姿勢を示してきたが、カーニー氏は公開された会談の冒頭で「(カナダは)売り物ではない」と落ち着いて反論した。

 カーニー氏は3月に首相に就任。年初までは野党保守党への政権交代が確実視されていたが、カナダ国内で強まったトランプ氏への反発も追い風に支持を広げた。4月28日の総選挙で勝利を収め、有権者の期待を背負ってトランプ氏との初会談に臨んだ。

 会談の冒頭で、トランプ氏は今もカナダが「51番目の州」になるべきだと信じているとの持論に触れた。両国の国境について「何年も前に誰かが引いた人工的な線」「(取り除けば)カナダにとっても非常にいいこと」などと述べた。

 これに対しカーニー氏は「(…

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