カナデビアのロゴ=2024年10月15日、千葉市の幕張メッセ、田中奏子撮影

 カナデビア(旧日立造船)は25日、自治体などからの業務委託で運営している可燃ごみ焼却施設やし尿処理施設で、データの改ざんなどの新たな不正行為が見つかったと発表した。

 同社では昨年7月にも船舶用エンジンの子会社2社でデータ改ざんが発覚している。この不正について、同社が記者会見を開いて説明するのは25日が初めてだ。

 新たな不正は、ごみの投入量を偽る目的での不適切操作や、し尿処理の簡易水質測定の結果の改ざんなど。不正が始まった時期など詳細について「調査中」として明らかにしなかった。

 また、船舶用エンジンのデータ改ざんで設けた特別調査委員会の報告書も同日発表した。それによると、2012年には法務・コンプライアンス部門の取締役らは改ざんを内部通報で認識。遅くとも15年には当時の社長や経営幹部が報告を受け問題を把握したが、改ざんを止めなかったという。

 桑原道社長は記者会見で「経…

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