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「元気な時から関わり合いを持てれば、異変に気づけたりします」と語る山崎直美さん=三重県伊賀市上之庄
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 田んぼが広がる三重県伊賀市の幹線道路沿いに、「保健室」の名を冠したカフェがある。経営する女性の本業は、医者。病気になってから病院にかかるだけでなく、日頃から身体(からだ)や心の悩みを話す場になれば。オープンしてから1年余り。そんな思いは、様々な「仕掛け」とともに徐々に浸透しつつある。

 伊賀、名張両市をつなぐ国道368号沿いにある伊賀市上之庄。付近に飲食店は少ない。元クリーニング店だったことを示すシールが残るガラス扉を開く。カウンターから、山崎直美さん(37)がお薦めの「玄米コーヒー」をいれてくれた。

 店名は「暮らしの保健室い~な」。「い~な」は伊賀市と名張市の頭文字だ。

 夫の親族が所有する家を修繕し、昨年3月末にオープンした。

「毎日病院」より充実の生活

 山崎さんは名張市のクリニッ…

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