【動画】千島列島北セベロクリリスク沿岸に津波が押し寄せる様子。ドローンで撮影された動画を、ロシア科学アカデミー地球物理学サービスのカムチャツカ支部がSNSに投稿した
ロシア・インタファクス通信は30日、カムチャツカ半島沖の地震で、同半島の一部で目測およそ3~4メートルの津波が観測されたと報じた。
また、同半島の中心都市ペトロパブロフスク・カムチャツキーでは、幼稚園の建物の外壁が崩落したり、家具や商店の棚が倒れたりするなどの被害が出ている。地元メディア「KAM24」が伝えた。国営タス通信によると、負傷者が数名出ている。地震発生時に避難しようとして窓から飛び降りるなどしたという。
トランプ氏「最新の情報を確認して」 米でも津波警報
カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード(M)8.7と推定される地震を受け、米国では29日夜、ハワイ州やアラスカ州西部に津波警報が発令された。太平洋に面する米西部のカリフォルニア州やワシントン州、オレゴン州にも注意報が出された。
米地質調査所(USGS)によると、M8.7の地震の後も震源地周辺ではM6.9、M6.3の余震が続いている。米ABCは、ハワイ州の沿岸地域では避難を呼びかけるためにサイレンが鳴らされていると伝えた。カリフォルニア州ロサンゼルスでは安全のためにビーチを閉鎖しているという。米海洋大気局(NOAA)は、ハワイ州で1~3メートルの津波が到達すると予想している。
トランプ米大統領は自身のSNSで津波警報が発令されたことを発信し、「最新の情報を確認して。安全に!」と呼びかけた。