千葉県・佐藤みずきさん(33)からの質問
ののちゃん 外に干した洗濯物を取り込んでいたら、カメムシがくっついててびっくりした。
藤原先生 夏に山で繁殖した成虫が飛んでくるから、秋になるとよく見るね。カメムシは寒いのが苦手で、日当たりの良い洗濯物は暖かくて居心地が良いんだよ。
のの カメムシってなんだか変なにおいがしない?
先生 よく見かけるクサギカメムシやツヤアオカメムシは、パクチーやキュウリのような独特の青臭いにおいがするね。
のの どうしてにおいがするんだろう。
先生 カメムシはおなかに「におい袋」というものを持っていて、においのもとになる液体をためているんだ。この液体を脚の付け根にある「臭腺孔(しゅうせんこう)」と呼ばれるところから出す。穴のまわりはデコボコしていて、液体がそこに付着して蒸発することで、においが周りに広がっていくんだって。
のの 体もにおいを出すためのつくりになっているんだね!
先生 小さい体だけど、においはなかなか強烈だよね。実験でカメムシをびんに閉じ込めたら、自分のにおいで死んでしまったこともあるそうだよ。
ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。science@asahi.com
のの ひえ~。でも、何のた…