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「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」の内覧会が開かれ、主催者から写真の説明があった。手前は木村権一氏が撮影した「炎上中の広島市街」=2025年5月30日、東京都目黒区の東京都写真美術館、吉田耕一郎撮影
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 東京都写真美術館(目黒区)で30日、原爆投下後の約5カ月間の広島を記録した写真展「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」のメディア向け内覧会が開かれた。31日から開幕する。

 朝日、中国、毎日の3新聞社と中国放送、共同通信社が主催。各社のカメラマンや市民が撮影した被爆直後の広島市内の写真や映像約160点を、1945年8月6日から12月末まで時系列に沿って展示する。

 原爆投下直後のきのこ雲や、被爆した市民の姿、復興に歩み出す街の様子などが写され、被写体となった人物のその後の人生についての説明もある。

 占領期の報道統制や米軍の提出要求にあらがい、撮影者がネガを守り抜いたことで現代に伝わっている写真も含まれる。

 広島では45年12月末までに約14万人が亡くなったとされる。中国新聞ヒロシマ平和メディアセンターの金崎由美センター長は「原爆の被害がどういったものだったか。そして、被爆者のその後80年の歩み、無念に思いをいたす機会にしてほしい」と話した。

 東京都写真美術館地下1階展示室で、31日~8月17日の午前10時~午後6時(木、金は午後8時まで。8月14、15日は午後9時まで)。入館は閉館の30分前まで。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館し、翌平日が休館)。入場料は一般800円、65歳以上500円、大学生以下無料。

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