子どもと接する仕事をする人について、性犯罪歴の確認を事業者に義務づける「日本版DBS」創設を盛り込んだ「こども性暴力防止法」が19日、成立した。ただ、犯歴確認だけでは、9割を占めるとされる「初犯者」の対策はできない。
- 「日本版DBS」法が成立 子と接する仕事、性犯罪歴確認を義務づけ
- 子どもの性被害を防ぐために 日本版DBS創設へ、残った「宿題」
同法では、職員の研修や子どもとの面談など安全確保のための措置を事業者に義務づけ、性犯罪を防ぐ環境整備を図る。現場では、どのような取り組みが進んでいるのか。
密室で子どもと1対1になる状況をつくらず、複数の職員の目が届くように死角をなくす――。わかたけかなえ保育園(東京都板橋区)では、そんな実践を続ける。性犯罪などが起こりやすい特徴の一つ「閉鎖性」を生じさせないためだ。
各保育室に検証用のカメラを…