カンボジアから電話をかける特殊詐欺に関与したとして、奈良県警などは7日、18～45歳の12人の男を詐欺容疑で逮捕し、発表した。12人はこれまでに富山、徳島、滋賀、千葉の各県での詐欺事件の容疑でも逮捕されており、今回が5回目の逮捕となる。
奈良県警によると、12人は昨年7～8月、「警察官」などをかたって奈良県川西町の女性（77）に電話をかけるなどし、「大規模な詐欺と麻薬グループの犯人を捕まえたところ、あなたが主犯格として登録されていた」などと言って、「調査」の名目で9回にわたって指定の口座に計1600万円を振り込ませ、だまし取った疑いがある。
12人は昨年8月にカンボジア南東部バベットのビルの一室にいるところを現地の警察に保護された。県警は、いずれも電話をかける「かけ子役」だったとみて調べている。
