長寿を祈願する「重陽(ちょうよう)の節句」の9月9日、世界遺産・上賀茂神社(京都市北区)で無病息災を願う「烏(からす)相撲」があった。白装束に黒い烏帽子(えぼし)姿の氏子2人が「カーカーカー」「コーコーコー」とカラスの鳴きまねなどをした後、地元の小学生18人が境内に設けられた土俵でぶつかり合った。
神社によると、初代天皇とされる神武天皇の東征の際、神社の祭神の祖父が八咫烏(やたがらす)に姿を変えて先導したという故事にちなんだ伝統行事。5月の葵祭(あおいまつり)でヒロインの斎王代(さいおうだい)を務めた山内彩さん(25)らが取組を見守った。