カーリングのミラノ・コルティナ五輪最終予選の代表決定戦が11日、北海道の稚内市みどりスポーツパークで開幕する。勝ち抜いたチームは五輪出場枠の獲得をめざして、12月にカナダで開催される最終予選に挑む。枠を取れば、そのまま五輪代表となる。
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女子は三つどもえの構図だ。五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレ、今年の日本選手権を制したフォルティウス、昨年の日本選手権覇者のSC軽井沢クの3チーム。2回戦総当たりの予選を行い、上位2チームが決勝へ。予選も含めて先に3勝した方が代表に決まる。
10日にあった前日会見で、ロコ・ソラーレを率いる藤沢五月は「今めざすのは、世界一になること」。3大会連続の五輪へ向け、「幼い頃に将来の夢として掲げていたのは、オリンピック選手になること。実際オリンピック選手、メダリストになれて、また次のミラノ・コルティナ五輪に向けて挑戦させてもらえることがどんなに素晴らしいことかと感じている」。
一方で「4年前はここで悔しい思いをした」と雪辱を誓ったのは、北京五輪の代表決定戦でロコ・ソラーレを相手に王手をかけながら、逆転負けを喫したフォルティウスの吉村紗也香だ。「同じ舞台に戻ってこられたことを誇らしく思う」
SC軽井沢クの上野美優は「五輪という憧れの舞台に立てるチャンスを大事にして戦いたい」と語った。
男子はコンサドーレ、SC軽井沢クの一騎打ち。5回戦制で、先に3勝したチームが代表となる。
コンサドーレの阿部晋也は「北京五輪の世界最終予選で敗れてしまった悔しさをバネに活動してきた」。SC軽井沢クの山口剛史は「このチームだからこそ、世界と互角に戦える。どんどん先に進みたい」と話した。