イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザで、朝日新聞の通信員を務めてきたムハンマド・マンスールさん(29)が24日、死亡した。ガザでは、戦闘が始まってから約1年半で170人以上のジャーナリストの命が奪われ、真実を伝えようとする声が暴力でかき消されようとしている。
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ジャーナリストの権利保護活動をする国際NPO「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ)は24日、マンスールさんを含む計2人の記者がイスラエル軍の攻撃で殺害されたことを受け、非難する声明を発表。意図的に狙われた可能性について調査を求めた。
CPJのカルロス委員長は声明の中で「ガザの悪夢は終わらせなければならない。国際社会はジャーナリストの安全を確保し、2人の死に対するイスラエルの責任を追及するために、迅速に行動しなければならない。ジャーナリストは民間人であり、紛争地で彼らを攻撃することは違法だ」と訴えた。
ジャーナリストの犠牲、過去30年で最悪
CPJによると、2023年…