パレスチナ自治区ガザの保健省は3月31日、イスラエル軍の攻撃が再開した同18日以降のガザでの死者数が1千人を超えたと発表した。一方、同軍は攻撃をさらに強める構えを見せている。
国連児童基金(ユニセフ)も31日、攻撃再開後に少なくとも322人の子どもが死亡し、609人が負傷したと発表。「過去10日間で1日平均約100人の子どもが死亡、または負傷したことになる」と指摘した。
また、3月2日以降ガザへの支援物資搬入が止められていることについて「戦争開始以来、最も長い援助遮断期間」と説明し、子どもの死亡が増えるリスクを指摘した。
ガザでは1月に停戦が発効したが、3段階のうちガザからの完全撤退を含む第2段階への移行にイスラエルは応じず、3月18日にガザへの攻撃を再開していた。イスラエル軍は31日にガザ南部ラファに避難命令を出すなど、軍事圧力を強める姿勢を見せている。