いとこの子どもが殺されたというパレスチナ自治区ガザ出身のアンハール・アレイスさん=2025年8月11日午後5時23分、大阪市北区のJR大阪駅前、花房吾早子撮影

 パレスチナ自治区ガザで食料不足が深刻化していることを受け、JR大阪駅前で11日、「ガザを飢えさせるな」と題したデモがあった。約250人(主催者発表)が、雨のなか声を上げた。

 ガザ出身で、京都府に住むアンハール・アレイスさん(31)は「多くの子どもが栄養失調の中でも最も危険な段階にある」と報告。物資配給所へたどり着けても、イスラエル軍の攻撃を受ける恐れがあるとして、「ガザにはあらゆる場所に死がある」と痛切に訴えた。

 兵庫県宝塚市の英語講師、松中みどりさん(59)は広島の原爆で亡くなった子、ガザで亡くなった子が残した言葉をそれぞれ紹介。こうした言葉を、今は世界中の人がインターネットで共有できるとして、「仲間が手を携えることで、私たちは少しでも具体的な働きをしたい。できる。そう思っています」と結んだ。

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