パレスチナ自治区ガザで2025年3月26日、戦争終結を求め、イスラム組織ハマスに抗議する人たち=ロイター

 パレスチナ自治区ガザで25、26の両日、イスラム組織ハマスへの抗議デモがあったと、目撃者の話としてAFP通信が報じた。2023年10月の戦闘開始以降、ガザでハマスへの抗議デモが開かれるのは異例。イスラエル軍との戦闘を続けるハマスに住民が不満を募らせている可能性もある。

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 報道によると、26日のデモは北部のガザ市とベイトラヒヤで目撃され、参加者は「ハマスは出て行け」と叫んでいたという。その一人はAFPの取材に「破壊と極度の困難は、もう十分だ」と話した。デモは25日にもベイトラヒヤであり、数百人が参加。AFPは、戦闘開始以降では最大規模のハマスへの抗議集会だとした。

 約2カ月間の停戦後、18日に軍事作戦を再開したイスラエルは、ハマスへの圧力をさらに強める構えだ。カッツ国防相は26日に声明で、ガザのさらに広い地域で軍事作戦を始めると警告。ガザの住民に対し、「ガザからのハマスの排除と、人質全員の即時解放を要求すべきだ。これが戦争を止める唯一の方法だ」と呼びかけた。ガザでのデモを踏まえた発言とみられる。

 一方、ハマスの高官はカタールのテレビ局に対し、ガザのデモ参加者はイスラエルへの反対意見を示しているとの認識を示し、「自発的なデモを、占領者の政策に資するものへと変えようとする者がいる」と述べた。イスラエルメディアのタイムズ・オブ・イスラエルが27日に伝えた。

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