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イスラエル中部テルアビブで9月14日、ネタニヤフ政権に抗議し人質解放を求める人々=ロイター

 イスラエル軍は15日、昨年12月にガザ地区内で遺体で見つかった人質3人について、同年11月に同軍が行った空爆で死亡したとみられる、とした調査報告書を公表した。ネタニヤフ政権に対し、人質解放のためイスラム組織ハマスとの交渉で合意するよう求める圧力が強まる可能性がある。

 タイムズ・オブ・イスラエル紙によると、3人のうち2人はイスラエル兵。もう1人は境界近くの村にいて、いずれも昨年10月、ハマスの越境攻撃で連れ去られた。12月になって、ガザ地区北部ジャバリヤ難民キャンプにあるハマスの地下トンネル内で遺体で発見された。

 報告書は、遺体の発見状況や検視結果、当時の諜報(ちょうほう)情報などから、11月にハマスの北部旅団の司令官を殺害した空爆で死亡した蓋然(がいぜん)性が高いと結論づけた。当時、空爆現場に人質が拘束されているという情報はなく、3人については別の場所にいるという情報もあったとしている。

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