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2025年2月27日、停戦下のパレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスで、イスラム教の断食月(ラマダン)を前にがれきの中を歩くパレスチナ人=ロイター。ラマダンは3月1日に始まった

 パレスチナ自治区ガザの停戦をめぐる関係国の協議で、ロイター通信は2月28日、イスラエルが現在の停戦合意第1段階を6週間延長するよう求めていると報じた。同通信によると、停戦合意を順守すべきだとしているイスラム組織ハマスは1日、これを拒んだ。

 停戦は1日に第1段階の期限を迎えたが、すぐには第2段階に移行できない情勢になった。

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 第2段階に向けた協議は、イスラエルと仲介国のエジプト、カタールなどの代表者がエジプトの首都カイロで28日に開始した。ロイターによると、エジプト治安筋はイスラエル代表団が第1段階を42日間延長することを目指していると語った。イスラエル側は28日、サール外相が「さらなる人質の解放と引き換えに(第1段階の)枠組みを延長する用意がある」と語っていた。

 ロイターによると、これに対してハマスは1日、イスラエルが進めようとしている方式を拒否したという。

 ガザの停戦合意は1月19日に発効。軍事行動を停止して一部の人質と拘束者の解放を進める第1段階が3月1日までで、その後、残る人質らの解放とイスラエル軍のガザからの完全撤退を主な内容とする第2段階に進み、恒久停戦やガザ復興へとつなげていくことを目指したものになっている。

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