パレスチナ自治区ガザの停戦・人質解放交渉をめぐり、イスラエルを訪問してネタニヤフ首相と会談した米国のブリンケン国務長官は19日、ネタニヤフ氏が会談で米国の提案した停戦案を受け入れる意向を示したと明らかにした。ただ、イスラエル軍の「完全撤退」を含むイスラム組織ハマスの要求内容とは依然として隔たりがあるとみられ、交渉の行方は見通せない。
ブリンケン氏は同日に3時間以上に及んだ会談を終えた後、記者団に対し「非常に建設的な会談だった。ネタニヤフ首相は、イスラエルが(米国の)提案を受け入れ、支持することを認めた」と述べた。そのうえで「ハマスにも同じようにする義務がある」と続けた。ブリンケン氏は、20日に仲介国のエジプトやカタールの首脳と会談し、ハマス側の意向を確認するという。
ただ、ブリンケン氏も「複雑な問題が残っている。決断が必要になるだろう」と述べており、最終的な合意に至れるかは不透明だ。
イスラエルとハマスの対立点、ガザ・エジプト境界の軍駐留
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