パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結を見越した今後の統治のあり方について、イスラエルのガラント国防相が15日、イスラエルによる軍事的な支配は続けずに、イスラム組織ハマスに代わる統治の体制づくりを議論するべきだと訴えました。ネタニヤフ首相は議論に応じないとし、閣内で立場の違いが鮮明になっています。中東調査会の中島勇・協力研究員に背景を聞きました。
――ガザでの戦闘を終えた後の統治について、これまでどんな議論がされてきたのでしょうか。
ハマスは軍事部門と政治部門の両方を持った組織です。ハマスを軍事的に敗北させるだけでは戦いは終わらず、ハマスに代わってガザを統治する政治体制をつくらなくてはいけない、という議論はもともとありました。
ガザではイスラエル軍が掃討…