パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が始まって7日で1年半となった。これまでのガザでの死者数は5万人を超え、イスラエル軍は軍事的な支配地域を拡大している。停戦交渉も先行きが見通せず、人道危機は深まるばかりだ。
ガザ保健省や自治政府の統計局によると、戦闘開始後の死者数は7日時点で5万752人。約1万8千人の子どもが犠牲になり、約1万7千人が孤児となった。今年3月のイスラエル軍による攻撃再開後の死者数は1391人にのぼる。
イスラエル軍は6日、ガザから約10のロケット弾が飛来し、約半数を迎撃したと発表した。報告を受けたネタニヤフ首相は「強力な対応」を指示し、ガザでの「集中的な活動の継続」を承認したという。一方、AP通信は7日、ガザ南部ハンユニスの病院の外にあったテントがイスラエル軍に攻撃され、地元記者らが死亡したと伝えた。
ガザの戦闘は2023年10…