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ガザ南部ハンユニスの難民キャンプで17日、イスラエル軍の攻撃で避難を余儀なくされたパレスチナ人の子どもたち=ロイター
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 イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザに対する攻撃を再開してから18日で1カ月がたった。イスラエルは激しい攻撃を加えながら、ガザ内に「緩衝地帯」と呼ぶ駐留地域を拡大している。停戦の見通しが立たない中、市民の犠牲は増え続け、人道状況は悪化の一途をたどっている。

 英BBCが民間防衛隊や目撃者の証言として伝えたところでは、ガザ南部マワシで17日、避難者たちのテントが空爆され、子どもを含む少なくとも37人が死亡した。悲鳴や叫び声が上がるなか、テントからテントへと炎が燃え移っていったという。人々は、イスラエルからの避難命令を受けて別の場所からマワシに逃げてきていた。

 戦闘再開以降のガザの死者は約1700人に達している。テントや病院、食料配給所などへの攻撃が急増し、女性や子どもの犠牲が目立つ。国連児童基金(ユニセフ)のラッセル事務局長は17日、「私たちは、子どもたちが炎に包まれる映像に心底震え上がらなければならない」とSNSに投稿した。

食料や医薬品の搬入止まってからは1カ月半

 イスラエルとガザのイスラム…

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