2025年5月15日、パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリアでイスラエル軍の爆撃によって立ち上る煙=ロイター

 パレスチナ自治区ガザで軍事作戦を進めるイスラエルが攻勢を強めている。AFP通信はガザの民間防衛隊の情報として、15日の攻撃で120人が死亡、16日にも70人以上が死亡したと報じた。

 イスラエル軍は15日の声明で、「空軍は2日間でガザにある130のテロ組織の標的を爆撃した」と発表した。ガザの北部や南部で地上作戦も含めた攻撃を激化させている。

 ガザでは、イスラエルがイスラム組織ハマスに圧力をかけるため、2カ月以上にわたって支援物資が入らない封鎖状態が続いている。AFPなどによると、米国の支援計画に基づいて設立された「ガザ人道財団」は14日、今月末までに物資搬入を始める見通しを示した。

 この計画について、国連のハク副報道官は15日の記者会見で、「公平性、中立性、独立性といった我々の基本原則と一致しないので、参加しない」と話した。その上で、「国連には許可があればすぐに実行可能な優れた計画がある」と強調した。

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