Smiley face
写真・図版
いこいの家で養殖されたチョウザメ=2024年12月19日午後1時50分、宮崎県小林市南西方、波多野大介撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 国産チョウザメの飼育尾数で「日本一」を掲げる宮崎県小林市。小林インターチェンジ(IC)から車で5分ほど行くと、県水産試験場内水面支場がある。

 2004年に国内で初めてシロチョウザメの完全養殖に成功し、11年には大量生産技術を確立。安定的な稚魚の供給ができるようになったことから、周辺の業者が購入し、民間での養殖が盛んになった経緯がある。

 市は14年、庁内に部署横断的なプロジェクトチームの一つとして「チョウザメ・キャビア課」を新設。観光や水産などを担当する五つの課から11人が兼務した。

 小林商工会議所にも同様の課を設置し、養殖業者や飲食店と連携し、チョウザメの生産や販売に取り組んだ。

  • 「失敗してもいいよ」市がZ世代を応援 ど派手成人式もVRの世界へ

 チョウザメというと、卵を塩漬けにした高級食材「キャビア」を連想される。チョウザメの養殖を手がける地域は全国に他にもあるが、ほとんどは希少価値のある「国産キャビア」が売りだ。

 しかし、小林では「身(魚肉)」を前面に出した。チョウザメ肉は、白身魚で鯛(たい)のような淡泊な味わいで、食べ応えがある。

 なぜ魚肉にこだわるのか。

 市内でチョウザメの養殖を手…

共有