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ハバナで2024年10月17日、停電したレストランで働く女性=ロイター

 カリブ海の島国キューバで18日、国内最大の発電所で故障が起き、ほぼ全土で停電した。もともと今月上旬の大型ハリケーンの影響で電力不足に陥っていたところに起きた大規模停電で、経済活動が止まるなど混乱が広がっている。

 エネルギー省などによると18日午前11時ごろ、首都ハバナから100キロほど東にある「アントニオ・ギテラス発電所」の送電網が故障した。ほぼ国内全土で停電し、ロイター通信によると、ハバナでは商店やごく一部の個人が所有する発電機の音が街中で鳴り響いているという。復旧の見込みは立っていない。

 キューバでは今月上旬、大型ハリケーン「ミルトン」の影響を受け、沖合の燃料船から発電所に運ばれる燃料が供給不足に陥っていた。電力不足に直面し、政府は17日夜、18日から行政サービスの停止やナイトクラブなどのレジャー施設の閉鎖などを命じていた。また、食品産業や医療従事者といった「エッセンシャルワーカー」以外の自宅待機を推奨している。

 米国の経済制裁を受けるキュ…

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