和歌山市の郊外。店の周囲には田園風景が広がる。ミカンの倉庫をリノベーションした店内は、木のぬくもりを感じ、温かな雰囲気だ。入り口近くに焙煎(ばいせん)機が鎮座し、コーヒーの香りが漂う。
「THE ROASTERS」。福島県出身の神谷仁子さん(43)が営むコーヒー焙煎所だ。2014年にオープン。コーヒー豆を焙煎し、飲食店などに卸販売する。得意先は、和歌山を中心に、大阪や東京などにも広がる。大事にしているのは、その店とのペアリング。メニューは、甘いケーキか、繊細な料理か、どんなお客さんが多いのか、店主はどんな味が好きなのか。それぞれヒアリングし、店にあったブレンドを提案する。
心がけるのは、「毎日飲んでも飽きず、日々の生活に寄り添うコーヒー」だ。一口目から強いインパクトを残すというより、飲み進めるうちにおいしさを感じる、冷めてもおいしい。特別な時のごちそうではなく、毎日食べる家のご飯、そんなイメージという。
もともとコーヒーは好きで…