2025年7月31日、キーウの集合住宅がロシアによるミサイルとドローン(無人機)の攻撃を受け、がれきの下から息子が救助されることを待ちながら知人を抱きしめる女性=ロイター

 ウクライナの首都キーウで、7月30日深夜から31日未明にかけて、ロシア軍による大規模攻撃があった。当局によると、31日午前11時(日本時間同日午後5時)までに7人が死亡し、82人が負傷した。がれきの撤去が続いており、死傷者は増える可能性がある。

 トランプ米大統領は29日、ロシアが停戦に応じない場合の措置として、「今日から10日後(8月8日)」にロシアと取引する国に100%の関税を課すと報道陣に述べた。首都への大規模攻撃は、ロシアがトランプ氏の発言を意に介していないことをうかがわせる。

 ウクライナ空軍によると、ロシア軍はキーウを主な標的として、おとり機を含めてドローン(無人機)309機と、巡航ミサイル「イスカンデルK」8発を発射した。検察によると、キーウ市内4地区にある高層の建物16棟が被害を受けた。

 市当局者によると、6歳の男児が救急車の中で亡くなったほか、少なくとも10人の子どもが負傷した。最も大きな被害を受けたのはミサイルが直撃した9階建ての集合住宅で、救助活動とがれきの撤去が続けられている。

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