ロシア軍による24日未明のキーウへの攻撃は、同日夜までに死者が12人、負傷者が90人に上った。キーウへの攻撃としては昨年7月以来で最悪の被害となった。ゼレンスキー大統領によると、初期調査では、北朝鮮製の弾道ミサイルが使われたとみられるという。
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ミサイルは2階建ての集合住宅に直撃し、被害は周辺にも及んだ。ウクライナの軍事ブロガーは24日、北朝鮮製の弾道ミサイル「KN23」(火星11A)の破片だという写真をSNSに投稿。ウクライナ空軍は弾道ミサイルが11発発射されたとしており、関係当局が協力して詳細を調べる。
ゼレンスキー氏はこの攻撃を受け、南アフリカの滞在を予定より早く切り上げた。24日夜にはロシアと北朝鮮について「彼らは一緒になって、人びとを殺害し、生活を痛めつける。それこそが彼らが協力する唯一の目的だ」とSNSに記した。
キーウ国立大やゼレンスキー氏によると、死者には同大病院に勤務する神経科医の21歳の息子と19歳の娘が含まれる。また、スビリデンコ第1副首相は、学校の仲間たちが見守るなかで17歳の少年が遺体で発見されたことを明らかにした。
少年の友人はユニセフに対し、「彼はきのう、犬を散歩させていた。いまはもうこの世にいない。本当に良い人だった」と語ったという。当局によると、負傷者には1歳半の幼児を含めて少なくとも12人の子どもが含まれている。
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