荒川の河川敷に設置された装置=2025年8月29日午後1時43分、福島市荒井、荒川公治撮影

 クマの目撃情報が相次ぎ、けが人も出た福島市が、新たな対策に乗り出した。クマは河川敷を通って山から市街地に下りてくる。それを阻止しようとする狙いだ。

 8月21日、山あいにある福島市荒井の「水林自然林」内の荒川河川敷に計6機の装置が設置された。ここから荒川伝いに少し下流に下ると、8月1日に男性がクマにかまれてけがをした「あづま総合運動公園」がある。さらに下流の市街地に近い場所では、6月末、7月末に相次いでクマが目撃されている。

 設置した日の夜には早速、装置に近づいた2頭のクマが急いで逃げていく姿が、装置に併設されたカメラに映っていた。クマはなぜ逃げていったのか。

クマ対策、最大の敵は「慣れ」

 市は8月29日、報道向けの…

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