「BOYS BE AMBITIOUS!(少年よ、大志を抱け)」
北海道開拓に尽力した札幌農学校(現北海道大学)教頭のクラーク博士が、この有名な惜別の辞を教え子たちに告げたのは、明治10(1877)年4月16日だった。
ちょうど147年経った、この日。博士のブロンズ像が建つさっぽろ羊ケ丘展望台の、来場者向けサービス「大志の誓い」で投函(とうかん)数が、累計10万枚を突破した。1枚100円で誓いを永年保管してもらえるサービスは、観光名所の魅力向上にもつながっている。
記念すべき10万枚目を投函したのは、旅行で訪れた福岡市の会社員、鶴元大史さん(47)と紗丘さん(29)の夫婦。展望台に来るまでサービスは知らなかったという。
2人はゲーム会社の同僚で、金色の用紙に大史さんは「プロジェクトの成功」、紗丘さんは「CGアニメーションがうまくなって、チームを技術的にもリードできる人になる」としたためた。2人には記念品として展望台の永久無料パスポートと、シマエナガのぬいぐるみが贈られた。
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「大志の誓い」は、ブロンズ像が建った1976年4月16日から始まった。像の台座にポストがあり、来場者が将来の夢や希望を用紙に書いて投函する。用紙は毎日回収されて、管理事務所で永年保管される。再来場すれば、過去の自分の誓いを見られる。
展望台によると、新生活が始…