野球を通じた日本と米国の交流の歴史を描いたドキュメンタリー映画「ダイヤモンド・ディプロマシー」を制作中の映画監督ユリコ・ガモウ・ローマーさん(68)。トランプ政権で政府の助成金の打ち切りに直面したものの、制作を続け、作品は完成間近になっている。かつて敵だった国同士が野球で関係を築いていく様子を描こうと考えた理由を聞いた。
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――制作のきっかけは。
10年ほど前、友人の父親が1949年に日本を訪れた(米マイナーリーグ球団の)サンフランシスコ・シールズの投手だったと聞きました。16ミリフィルムの映像を見せてもらい、そこから、日米の野球のつながりに関心を持ちました。
――日本で生まれ、米国で育った自身のルーツも影響しているのでしょうか。
影響はあると思います。1歳…