宮崎市のグラウンドで今年4月に起きた落雷事故を受けて、宮崎県教育委員会は落雷事故を防止するための研修動画をウェブ上で公開している。部活動の指導者だけでなく、保護者や選手に広く周知するのが狙いだ。
落雷事故は今年4月3日に発生。宮崎市の鵬翔高校のグラウンドで高校生がサッカーの練習試合をしていた際に雷が落ち、鹿本高校(熊本県)の生徒ら18人が救急搬送されるなどした。
研修動画は約17分30秒。落雷や熱中症対策について、県教育委員会の依頼を受けた宮崎地方気象台が作成した。動画では気象台の担当者が、今回の落雷事故が起きた4月3日前後の防災気象情報や雨雲の動き、落雷の状況などを解説。スマートフォンを使った「雷ナウキャスト」の使い方なども説明している。
また、熱中症警戒アラートや熱中症特別警戒アラートの基準などを解説する一方、学校で活用できる資料なども紹介している。県教委スポーツ振興課の担当者は「部活動の顧問を務める教員や関係者だけでなく、実際にグラウンドに立つ保護者や生徒にも見て欲しい」と話している。
研修動画は「宮崎県教育研修センター」の「スポーツ振興課」のホームページ(https://mkkc.miyazaki-c.ed.jp/iinkai/sports_shin/)で公開している。(石川雅彦)