Smiley face
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握手するジョージ・グラス駐日米大使(左)と岩屋毅外相=2025年4月21日、外務省、加藤あず佐撮影

 ジョージ・グラス新駐日米大使が21日、岩屋毅外相と外務省で面会し、米国による関税措置や安全保障について意見交換した。岩屋氏が「地域の安全保障環境が非常に厳しい中だからこそ、日米同盟をさらに強固にしていくために、しっかり議論したい」と述べると、グラス氏は「米日関係は高みにある。様々な懸案について協力し、友情を深めていきたい」と応じた。

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 外務省によると、面会は約30分間。岩屋氏は、相互関税や自動車関税について「日本は適用除外されるべきだ」と撤回を求める立場を改めて表明。中国・北朝鮮などの地域情勢についても意見を交わした。岩屋氏が日米の緊密な連携を訴えると、グラス氏は賛意を示したという。日米同盟の抑止力・対処力の強化への取り組みを議論したほか、岩屋氏から在日米軍基地の地元負担の軽減について伝えたという。岩屋氏は北朝鮮による拉致問題の即時解決についてもグラス氏に理解と協力を求め、支持を得た。グラス氏は18日に日本に到着し、着任した。米西部オレゴン州出身で投資銀行や不動産業を営み、2016年や24年の大統領選では大口献金でトランプ氏を支えた。

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