グリーンランドのピトゥフィク米宇宙軍基地のトップ、スザンナ・マイヤーズ司令官が10日に解任された。3月末に同基地を訪問したバンス副大統領の発言に反発する内容を含むメールを隊員らに送ったことが問題視された。国防総省のパーネル報道官は「指揮系統を弱体化させたり、トランプ大統領の政策を妨害したりするような行為は容認しない」と主張している。
グリーンランドはデンマークの自治領だが、トランプ米政権は、世界の安全保障のために米国が所有・管理する、と一方的に主張。デンマークが北極圏への進出を進める中国やロシアから島を守る十分な手立てを取ってこなかったと批判している。
バンス氏は3月28日に日帰りで基地を訪問した際、兵士らを前に「デンマークは過去20年間でさまざまな失敗をした。この地は30~40年前よりも安全ではなくなった」「グリーンランドの人々はデンマークよりも米国の安全保障の傘の下に入った方がずっとよい」などと主張。北大西洋条約機構(NATO)の同盟国デンマークを痛烈に批判した。
米軍事専門メディア「ミリタ…