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定例会見で話す小池百合子・東京都知事=2024年11月29日、都庁、松田果穂撮影

 環境負荷の小さい「グリーン水素」のトライアル取引について、東京都の小池百合子知事は29日、12月から入札を開始すると発表した。都によると、市場形式でのグリーン水素の取引は世界で初めて。供給者と利用する民間事業者などによる年内の取引成立で、年度内の輸送をめざす。

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 都は再生可能エネルギー由来のグリーン水素の活用を促すため、国内初の「水素取引所」立ち上げに向けて準備を進めている。

 試行実施の今回は、12月6日に製造業者など都内外の供給者側、同18日に民間事業者など都内の利用者側の入札を行う。

 都産業労働局によると、今回は販売価格と購入価格をそれぞれ入札で取り決める「ダブルオークション」方式をとり、販売と購入の価格差が生じた場合は都の支援で解消する。オークションは都と協定を締結した日本取引所グループの東京商品取引所が運営する。

 小池知事はこの日の定例会見で「グリーン水素は持続可能な社会を実現する切り札の一つ。取引事例を積み重ねて、水素取引所の立ち上げにつなげたい」と述べた。

 入札参加には事前エントリーが必要。詳細は日本取引所グループのホームページ(https://www.jpx.co.jp/hydrogen/summary/index.html)へ。

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