スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが1日、他の活動家らと共に、イタリア南部シチリア島から、パレスチナ自治区ガザに向けて船で出航した。イスラエル軍の封鎖と攻撃が続くガザに支援物資を届け、深刻化する人道危機への国際的関心を高めることが目的だという。AP通信などが伝えた。
APなどによると、船にはグレタさんをはじめ、俳優や欧州議会議員ら12人が乗り込んだ。1週間ほどかけて、ガザの海岸に到着する見込みだという。
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主催する人権団体が出発前に開いた記者会見で、グレタさんは「(ガザに行くのが)どれだけ危険であろうと、ジェノサイド(集団殺害)に対して世界が沈黙を続けることほど危険なことはない」と訴えた。
同団体は5月上旬にも、ガザに向かう予定だったが、地中海のマルタ沖で無人機によるとみられる攻撃を受け、航行を断念していた。同団体は、イスラエルによる妨害だと主張している。