イスラエル外務省は9日、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんらが乗船し、パレスチナ自治区ガザへ向かっていた船がイスラエル沿岸へ向かっており、乗船者が帰国することになるだろうとX（旧ツイッター）に投稿した。イスラエル軍が船のガザ行きを阻止したとみられる。航海を主催する人権団体も同日、イスラエル軍が乗船し、船との通信が途絶えたと、通信アプリ「テレグラム」に投稿した。
同省はXに「乗船者は安全でけがもしていない」とも投稿し、兵士がサンドイッチと水を配る様子を撮影した動画も載せた。
- イスラエル兵士に広がる戦争疲れ 「見えない敵」「救えなかった命」
- ガザ猛攻、死に直面する200万人 逃げ場なく「民族浄化に等しい」
これに先立ち、イスラエルのカッツ国防相は8日、「船がガザに到達しないよう、あらゆる手段を講じて阻止するよう軍に指示した」と自身のXに投稿していた。投稿では、グレタさんを「反ユダヤ主義だ」と非難したうえで、「明確に言っておく。引き返すべきだ。あなたがガザに到達することはない」と述べた。
グレタさんは他の活動家らと…
