高校生に向けて、恋人との間で起きる「デートDV」をテーマに講話を続ける養護教諭がいる。きっかけは20年以上前、泣きながら保健室にきた女子生徒と出会ったことだった。
「思い込みに『待った』をかける内容です」
3月中旬。長野南高校(長野市)の佐藤知子さん(50)は1年生の生徒たちに語りかけた。
「服や髪形を恋人の好みに合わせる」「メッセージが届いたら即レスしなければいけない」
佐藤さんはカップルのこんな行動を挙げ、2人に上下関係ができてくると、相手を暴力で支配する構図につながると説明した。
彼女は泣いても別れなかった
また、DV被害者は圧倒的に…