店頭で米不足が続くなか、生産者は新米を食卓へ届けようと収穫作業に懸命だ=2024年9月6日、茨城県つくばみらい市、床並浩一撮影

 総務省が25日に発表した4月の東京都区部(23区)の小売物価統計によると、コシヒカリ5キロは4770円で、前月より91円(約2%)高かった。値上がりは昨年5月から12カ月連続。政府が放出した備蓄米の販売が本格的に始まっても米価は下落に転じず、歴史的な高騰が続いている。

 スーパーなど小売店の9~11日の価格を調べた。前年同月と比べると2386円高く、2倍超の値段になっている。

 総務省があわせて公表した4月の東京都区部の消費者物価指数(速報値、2020年=100)は、コメ類が199.1となり、統計のある1970年以降の最高を7カ月連続で更新した。前年同月と比べた上昇率は93.8%となった。

 備蓄米は3月下旬から一部の…

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