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箱詰めされた五郎島金時=2024年8月21日午後1時11分、金沢市粟崎町4丁目、砂山風磨撮影

 加賀野菜のサツマイモ「五郎島金時」の今季の初出荷が21日、JA金沢市の集出荷場(金沢市粟崎町)で始まった。赤紫色に輝くサツマイモが1箱5㌔で箱詰めされ、この日は約500箱分、約2.5㌧が集まった。

 「五郎島金時」の始まりは約300年前。種芋が薩摩(鹿児島県)から加賀(石川県)に持ち込まれ、栽培が始まったという。通気性や保水性に優れる日本海側の砂丘地帯3地区(五郎島、粟崎、大野)を中心に生産されている。

 JA金沢市によると、今年は34戸の農家が約83㌶を作付け。11月までの収穫を予定し、来年5月下旬までに例年並みの約1900㌧の出荷を見込む。出荷時には、形や大きさ、色などの細かい規格で30等階級に選別されるという。

 JA金沢市五郎島さつまいも部会の忠村哲二部会長(54)は「今年は梅雨がしっかりあって、葉やつるが大きく育った。昔ながらのコッボコボ(ほくほく)な食感と、上品な甘さを楽しんでほしい」と話した。(砂山風磨)

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