秋田県は4日、小坂町の農事組合法人「熊谷農進」が生産したコメから基準値を超えるカドミウムが検出されたと発表した。県内のほか、横浜市や仙台市など4業者を通じて流通した約86トンのうち一部から基準値超えのカドミウムが検出された。県は「数十年という長期的に摂取した場合でも健康に影響はないとされる値」としているが、出荷先の業者が自主回収に動いている。
食品衛生法では、カドミウムの濃度0・4ppmを超えるコメの流通を禁じている。今年3月、東北農政局が県に基準値を超えたコメが流通しているという情報を提供。県が調べたところ、熊谷農進が昨年9~10月に4業者に対して出荷したコメのうち、1業者のコメから0・47~0・87ppmのカドミウムを検出したという。
県によると、約86トンのうち少なくとも約29トンは在庫として残っている。さらに約8トンは産廃処理されているといい、残る約50トンについて自主回収などを進めているという。
原因について、熊谷農進などによると、夏場に田んぼに十分に水をはってカドミウムの吸収を抑える「湛水(たんすい)管理」がうまくいかなかったことが原因と考えられるという。出荷前にカドミウム濃度検査をするよう県は指導しているが、熊谷農進はしていなかった。熊谷聴代表理事は「考えが甘かった」と謝罪した。