農林水産省が19日発表した2024年産のコメの2月の業者間取引価格(玄米60キロあたり)は、前年同月よりも1万1182円(73%)高い2万6485円だった。比較できる1990年以降で最高値を更新した。政府が備蓄米の放出方針を打ち出していた時期と重なるが、効果は表れていない。
農家からコメを買い取る大手集荷業者と、スーパーなどに販売する大手卸売業者の間の売買価格。24年産の価格は、出回りが本格化した昨年9月から一貫して上昇が続く。
2月分は1月分を558円(2%)上回るなど上昇の勢いは衰えていない。新潟県のコシヒカリが前月よりも10%上昇したほか、茨城県のコシヒカリが21%、あきたこまちが45%上昇し、全体の水準を押し上げた。
記録的な米価の高騰を受けて…